◆日本代表スイス合宿(27日) MF本田圭佑(23)=CSKAモスクワ=が、スタイルを崩しつつある岡田ジャパンを一喝した。戦い方の修正を視野に入れ始めている岡田武史監督(53)の言動について聞かれ、自分たちのやり方を貫くべきだと主張。また、27日の午前練習では4―1―4―1の布陣で1トップに抜てきされた。
やはり自分の感情に正直だった。本田は26日の練習後、指揮官が戦術の修正を検討し始めている件を聞かれ、目の色を変えた。「俺は…」と一度言葉をのみ込んだが、もう止まらなかった。
「俺はね、いまさら何を変えるところがあるのっていう感覚ではいます。もちろんね、自分たちの目標に向かってやるし、本気でやるっていうことが大切。ただ結果ね、韓国戦みたいに負けることもある。ここまで変えずにやってきて、いまさら変えてうまくいかなかった時のことを考えてみてくださいよ。たぶん一生、後悔することになるんじゃないかなって…。ここまできたら、たぶん貫くことが大切なんじゃないかなっていうふうに思います」
最近になってコンセプトが揺らぎ始めている岡田ジャパンを一喝するかのような言葉だった。
岡田監督は3失点で大敗した4月のセルビア戦後、3バックの採用をにおわせ、24日の韓国戦後は序盤を守備的に戦い、後半に勝負をかける考えも示唆。しかし、本田の思いは違った。本番で悔いを残さないよう、自分の考えを口にしないわけにはいかなかった。
相変わらず、得点源としての期待は高い。岡田監督は27日の練習で4―1―4―1の新布陣を採用。1本目で右MFだった本田は2本目に1トップを任された。指揮官は「松井を右で試したかったから」と本田には言及しなかったが、ゴールに近い位置でプレーさせたい証拠。本人も初めての陣形だが「少ないチャンスを俺が、前の選手が決められるか。勝つか負けるかはそこの差だと思う」と強く意気込んだ。
その意志はみじんも揺るがない。「個人的には貫きますよ。このスタイルでもっと質、量を高めていく」。欧州チャンピオンズリーグでW杯に向けメンタルコントロールのリハーサルを行ったことも明かし、「どれだけ(6月)14日(のカメルーン戦)までにいい準備をするか」と決意を示した。目指すはあくまでゴール。そのためにも考えを主張し続ける。

0