四手辛夷(しでこぶし)  花折々


 おはよう 雨です 

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四手辛夷(しでこぶし)です
本州中部の東海地方を中心としたごく限られた範囲に分布する日本の固有種で、系統的には、コブシとタムシバの交雑によって生じたものと考えられています
コブシよりも花びらが多く多少長めです
神前に供える玉串の「四手(幣)」に似て いることからこの名になったと言われています
江戸時代の火消しの持つ纏(まとい)の下に付くひらひらしたものも「四手」と呼びます
花径は10センチほどで、白色から薄く紅色を帯びるものまであります
ピンク色のものはそこから紅辛夷の名がありますが、紅と言うほどは赤くない
淡くあくまでも淡いのです
別名を姫辛夷(ひめこぶし) 
この姫は小さいという姫ではなく女性っぽいという意味なのだろう
古代からその姿はほとんど変わっていないと言われ、古代植物の生き残りとか、生きている化石などと言われることが在ります
国内では一部の県内に数百株の原種があるそうですが、絶滅危惧種に指定されています
国内のここにしか、いやいや地球上のここにしか存在しないものを人間の都合で絶滅させていいものか
僅かながら栽培種が出回っているのが救いかな
もくれん科もくれん属







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苧環 (おだまき)  花折々


 おはよう 曇りです 

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苧環 (おだまき)です
日本原産の野生種があります
名前は「深山苧環(みやまおだまき)」
高山帯の岩場や礫地などに生える多年草です
花の外側は青紫色の萼片で、内側の花弁の上半分は白色です
この色合いがなかなかいい
今日は栽培品種の真っ白なものにしました
最近では外国産の西洋苧環なども入ってきています
こちらは花も大きく、花色も華やかです
苧環とは,つむいだ麻の糸を,中を空洞にして丸く巻き付けたものを苧玉(おだま)と言い、花の形がそれに似ているからつけられた名前なのです
糸繰草(いとくりそう)の別名があります
まれに「小田巻」とも書く方もありますが、これは明らかに間違いです
小田巻きとは、茶碗蒸しに饂飩が入った料理の一つです
英名はColumbine(コランバイン)で、鳩の意味
つぼみが似ているのでそこから名が付いたそうです
きんぽうげ科おだまき属

1186年(文治2年)の、ニ月二十八日は、源頼朝に捕らえられた白拍子の「静」が鶴岡八幡宮で源義経を慕う舞を演じた日だそうです
源義経の恋人の白拍子「静」はこんなイメージだったのではないだろうか
普段ならうつむき加減に咲く苧環が今日ばかりはキッと顔を上げ、
「しずやしず しずのおだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな」
意:しず、しずと呼んで幾度も愛して下さったあの時はもう還ってはこないんだわ
そのとき「静」は妊娠していたそうです
それは吉野山で「最後の夜」を過したときだったのかもしれません
別にで夜でなくとも良かったんだけどね 休日なので深入りはしません
「吉野山 峰の白雪 踏み分けて 入りにし人の あとぞ恋しき」
意:あの吉野山でわたしに入ってきた方の感覚がずっと忘れられないわ
あれから数ヶ月、お腹も少しせりだしていたのでしょう
義経に愛された思いで、静は死さえ恐れていなかったのかもしれません
『吾妻鏡』では、静の舞の場面を「誠にこれ社壇の壮観、梁塵(りょうじん)ほとんど動くべし、上下みな興感を催す」と絶賛していいます
(歌の意味に関してはあくまでも勝手な憶測ですのでそこんところよろしく)
詳しくは「義経記」をお読み下さい







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