大宮操車場における食事事情、昼食編の続きで、今回は天ぷら編です。
お店で天ぷらと言えば、真っ先に思い浮かぶのは「海老天」でしょうか?
一般的に天ぷらそばとか天丼と言うと、何故か海老天を指すように思ってしまいます。
でも、私は中学生の頃から、駅撮りで腹が減れば立ち食いに行っていましたので、天ぷらと言えば「かき揚」なんですよね。
ただ、地域差があるので、「天ぷら」も「かき揚」も違うものを指してしまう場合があります。この話しは関東のものであるとご理解ください。
天ぷらには定番の素材がありますが、国鉄の職場で作る賄いは1回に1人250円分。当然、海老のような高級素材は考えられません。
魚介系ではイカをたまにやることがあるくらいで、基本的には野菜のみです。
では、我が職場での定番といいますと、
・かき揚げ(玉ねぎ、サクラエビ)
・ちくわ(場合によっては青のりを加えると磯辺揚げに)
・ナス
この辺りがメインになりますでしょうか。
いずれもボリュームに対して素材の価格が安い。
・ゴボウ天(きんぴら用のゴボウ・ニンジンミックス)
・サツマイモ
・春菊
きんぴらミックスは当時でも発売されていましたし、かなり安価でした。
一方、サツマイモは大きいの1本あれば大量に作れますが、問題は時間です。
サツマイモは火のとおりが悪いので、低温でじっくり揚げないと、衣だけ焦げてしまう。なので、時間に制約のある現場での賄いとしては、私は嫌いでした。
その代わりといっては何ですが、実は我が職場での定番素材がありました。
それが「ジャガイモ」です。
天ぷら屋とか食堂で、天ぷら定食等でもまずジャガイモはないですよね。もしかしたら、地域的にはあるかもしれませんが・・・。
ジャガイモはサツマイモに比べて火のとおりが早いので、多少多くても短時間で揚げることができます。作り方に特にポイントもなく、手軽にできます。
女性は甘みのあるサツマイモが好きみたいですが、男性は甘いものをおかずにするのが苦手ですよね。
そういう意味でも、フライドポテトのような感覚で食べられるジャガイモは人気素材でした。
ちなみに、天ぷらを揚げる順番ですが、ジャガイモ、ナス、ちくわのようなものを先に揚げてしまい、残った天ぷら粉を使ってかき揚げを作るのが一般的。
これは、粉を無駄にしないための合理的な手順です。
ただし、ちくわを磯部揚げにする場合は、青のりを混ぜる都合上、もちろん、これが最後になります。
昨晩、香川県のおいしいうどん屋1位のお店を紹介していた時、トッピングでジャガイモの天ぷらがあり、人気があると言っていました。香川県ではメジャーなんですかね?
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