185系OM車:特急「草津」(その1)
特急「草津」は、上越新幹線の開業にあたって誕生した新特急で、新幹線が通過となる在来線の利便性確保のために設定されました。
元は急行列車の格上げであり、スピードもさほど変わらず、体の良い値上げと言われたものです。
誕生当時はそれまで臨時特急として運転されていた「白根」を名乗っていましたが、急行「草津」が新特急への格上げに伴って廃止となった際、新特急に「草津」を用いることになったものです。良くは知りませんが、政治的発想のように思います。
さらに、新特急の制度が無くなり、特急「草津」となりました。
平成22年頃から強化を目的としてスカートを換装したため、顔の表情が変わっています。
「草津」に関しては写真の枚数が多いため、区切りの良いところでスカート換装前の写真を並べてみます。

平成20年7月18日 「草津1号」「水上1号」
この頃は上野7:30発の「草津1号」がありました。
定期はすべてが14連で、新前橋で解結が行われています。
211系に正しくカブられた写真ですが、今となっては貴重なシーンで、このシチュエーションもまもなく見納めになります。

平成20年5月18日 「草津1号」「水上1号」
こちらも同じく早朝の「草津1号」です。
これは同列車を撮影するためではなく、浦和駅高架化工事による京浜東北線の折り返し運転が行われた際、北浦和駅の様子を撮影したもの。
北浦和〜南浦和間は線路が閉鎖され、京浜東北線は北行・南行に1編成ずつが封じ込められ、単線折り返し運転が実施されました。
工事に関係のない本線及び貨物線は、いつもどおりのスピードで駆け抜けていきました。

平成21年12月20日 「草津5号」「水上5号」
こちらはさらに浦和駅高架化工事が進捗し、本線が閉鎖されたために本線系列車が川口〜大宮間において貨物線を経由して運転された日。
優等列車も早朝から夕方までの列車が貨物線迂回となり、このように普段は貨物線を通ることのない185系7+7の14連が貨物線を走るという、珍しい現象が起きました。
これじゃスカートがどうのこうのは・・・

平成21年9月20日 「草津31号」
「草津白根」として走っていた全車指定席の特急は、自由席を設けて「草津31・32号」に名称が変わりました。
定期は全部の「草津」が「水上」と併結の14連であるため、コンパクトな印象の列車でした。

平成21年12月27日 「草津31号」
こちらも「草津31号」。209系から置き換わった京浜東北線のE233系との顔合わせ。
この翌年辺りからスカートの換装が始まったようで、この写真がオリジナルスカート車として撮った最後の写真となっています。
次回はスカート換装後の姿を。
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