455系 普通列車&快速「ばんだい」:磐越西線
磐越西線における普通列車事情は、会津若松を境として、郡山方面への電化区間と、新津方面への非電化区間で大きく状況が違いました。
東北新幹線の開業前の普通列車は、郡山〜新津を通して客車列車を基本とし、会津若松〜新津間は気動車による普通列車も多く存在しました。
東北新幹線が開業すると、東北本線における急行列車が大削減となり、これで余剰となった455系を中心とする急行形電車が大量に余剰となったため、東北本線の黒磯〜仙台地区及び磐越西線の電化区間の旧型客車を置き換える形でローカル電車として活躍するようになりました。
東北本線は勾配区間が少ないことや、区間によって通勤・通学需要が高いことから、
581系・583系から改造された4連の715系1000番代や、
抑速ブレーキを搭載しない453系を中心に置き換えられる一方、磐越西線は区間の殆どの区間に勾配を擁する地形のため、抑速ブレーキを有する455系を中心として置き換えが行われたようです。
455系は子供の頃から好きな車両でしたが、やはり塗装変更を受けた車両は興味の対象から外れてしまったため、わざわざ撮影に出掛けるということはありませんでしたが、終焉を迎えるED77牽引の客車列車やD51498牽引の「SL磐梯会津路」などの撮影の際に撮影したものがありました。
写真それぞれの列車の記録は取っていませんので、普通列車又は快速「ばんだい」のいずれかとなります。

昭和62年11月23日 翁島〜猪苗代間にて

昭和62年11月23日 翁島〜磐梯町間にて
既に東北新幹線は上野までも開業しており、455系による普通列車も板についた頃です。
塗装はいわゆるグリーンライナー色となっていますが、まだシールドビーム化されていない車両も多々残存しており、今考えればオリジナルに近い形態を捉えることが出来た頃でした。

平成5年2月2日 磐梯町〜翁島間にて
平成になっても基本的には形態の変わっていない磐越西線の普通列車ですが、ED77はED75に置換えられ、最後の奮闘をしている頃。
ヘッドライトを改造する際にテールランプとボックス化されたものが登場し、前面の印象が大きく変わってしまいました。

平成5年2月2日 磐梯町〜翁島間にて
同じ区間で撮影した455系編成で、こちらは6両編成です。
優等列車の廃止によりグリーン車の連結がなくなった同線では、フルムーンパス対応としてクロハ改造された455系も登場しました。しかし、残念ながらその写真は押さえられなかったようです。

平成12年2月6日 広田〜東長原間にて
719系化されるまで活躍は長く続きましたが、晩年は赤黒をメインとした磐越西線色に塗装変更が行われています。


1