205系後期車:武蔵野線(メルヘン車)
武蔵野線で唯一の新製配置となった205系は、最終増備車のいわゆるメルヘン顔と呼ばれる8連5編成でした。※導入時は6両編成1本を、10連1本の新製により8連×2に置き換えています。
平成3年に配置されたこれらメルヘン顔の205系も30年近くが経過し、令和元年10月初頭の運用をもって最後の編成が運用から外れ、このデザインの205系が都心から姿を消しました。
武蔵野線が東京駅まで乗り入れるようになり、多くの205系が転入してきた関係で、メルヘン車の遭遇率はそれほど多くなかった訳ですが、過去の写真を探してみましたら、一応全部の編成が見つかりました。

平成23年7月7月3日 M62編成 回送 東大宮操〜大宮間にて

平成26年7月20日 M62編成 東浦和〜南浦和間にて
令和になっても運用されていましたが、8月9日にジャカルタに向けて回送されました。

平成31年3月3日 M63編成 西浦和駅にて

令和元年5月3日 M63編成 東浦和〜東川口間にて
こちらも、8月23日にジャカルタに向けて回送されました。

平成31年3月3日 M64編成 西浦和駅にて
当該編成も1枚しか撮っていませんでした。
こちらは一足早く、7月12日にジャカルタに向けて回送されました。

平成31年3月3日 M65編成 西浦和駅にて

令和元年5月3日 M65編成 東浦和〜東川口間にて
最後まで残ったメルヘン顔編成で、10月4日にジャカルタに向けて回送されました。

平成23年1月18日 M35編成 新秋津駅にて

平成24年2月11日 M35編成 新座〜東所沢間にて
メルヘン顔でM35を名乗る編成で、元はM61編成でした。
最終増備車は東京地下対応で6M2Tとなっていましたが、当該編成のみVVVF化5000番代と交換され、さらに原型小窓の元山手線サハを2両挟んだ4M4Tとなりました。
さらに、写真は古いので原型の方向幕となっています。

平成26年9月17日 M35編成 西浦和駅にて
同じM35編成ですがが、平成26年初頭には方向幕がLED化されたそうで、これも5編成の中では唯一であったようです。
当該編成は5編成の中でも非常に特徴の多い異端な存在だったそうですが、私自身は特に興味のある形式ではなかったので、全然気にもしていませんでした。
M35編成はメルヘン顔で最も早く、5月17日にジャカルタに向けて回送されています。
踏切を持たない武蔵野線〜京葉線のみの運用であり、武蔵野線生え抜きのために他線での走行経験もないことから、205系の中で唯一排障スカートを持たないオリジナルスタイルを貫いた205系後期車で、M65編成の消滅によりもうその姿を日本で見ることはできなくなりました。
にほんブログ村

2