ジョイフルトレイン 14系欧風客車「スーパーエクスプレスレインボー」公式試運転
国鉄時代の末期、民営化を控え、国鉄各局では増収策の一環として様々なジョイフルトレインが誕生しました。特に新幹線の延伸開業に伴って余剰となってきた急行形12系・14系客車を改造した車両が多く誕生しています。
それまでの団体用車両としてはお座敷列車が中心でしたが、趣向の高まりにより「旅を楽しめる」選択肢として、洋式の豪華客車(欧風客車)へとシフトしていった時代でもあります。
東京北鉄道管理局としては、やっと12系改造のお座敷客車が導入された時代でしたが、民営化に向けた新たなコンセプトの基に、欧風客車を誕生させることになりました。
それが、新型欧風客車(スーパーエクスプレスレインボー)です。
種車はそれまで12系客車が中心となっていましたが、地方への転用が多くなったためか14系客車へとシフトしていったようです。
スーパーエクスプレスレインボーも14系客車が主たる種車となっており、センターに連結されるイベントカーのみが12系客車となっています。
まずは新型欧風客車完成記念オレンジカードから。
発売は東京北鉄道管理局で、枚数限定だったと記憶しています。
2枚組で、外観デザイン及びイベントカーの内装完成図。誕生まで非公開だったようで、オレンジカードの作成に当たっても実車の写真は使用されていません。
この時点では名称の「スーパーエクスプレスレインボー」という言葉さえ決定されていなかったようです。

昭和62年3月19日 栗橋〜東鷲宮間にて EF8195牽引 スーパーエクスプレスレインボー
公開試運転で初めて公の場に姿を現した「スーパーエクスプレスレインボー」のフル編成。
度肝を抜かれたのは客車ではなく、圧倒的に国鉄の姿を逸脱したデザインのEF8195でした。
初めて遠くから見たカマは、「DF50が牽いてきたのか?」と思ってしまうほど想像を絶するデザインだったのが、今でも鮮明に覚えています。

昭和62年3月19日 蓮田〜東大宮間にて EF651019牽引 スーパーエクスプレスレインボー
そしてもう1本の撮影では、また印象の違う何かがやって来ました。
それは青一辺倒で活躍してきたPFが、またなんとも奇抜な色でやって来たので、これにも度肝を抜かれました。
こうして「スーパーエクスプレスレインボー」のお披露目運転を無事に記録することができました。
記憶では、1往復の試運転で、往路・復路のカマを取り替えて運転されたと記憶していたのですが、写真を見る限りでは2枚とも上り列車となっているので、それぞれのカマで1往復ずつ、2往復が運転されたようです。光線状態から2本ともそれほど長い時間が開いている感じがしないので、運転区間も短かったようですが、残念ながらその辺りの詳細な記録も記憶もなく、不明のままとなっています。
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