コロナ禍の大変な世の中になってしまいました。
そんな中ですが、京王百貨店で駅弁大会が開催されています。
職場でもそんな話題になり、そのむかし思い出に残る駅弁の話になりました。
撮り鉄の私からすれば、値段の高い駅弁は贅沢品であり、日本各地を回っていますが、あまり駅弁に執着したことはありません。むしろ、有名だからと誘われて食べて、ガッカリしたものがいくつもあります。
そんな思い出の薄い駅弁ですが、一番の思い出であり、思入れのあった駅弁は、
黒磯駅で売られていた
「九尾すし」です。
どんな寿司かって説明するにも困ってしまうほど、どんな駅弁マニアにも想像が付かないような寿司弁当なのでした。
でしたってことは、今はもう食べられないのです。販売元が駅弁から撤退してしまったそうです。
しかし、近年、復刻版が販売されているらしく、上河内サービスエリアで運が良ければ巡り会えるらしいです。
私の母方の実家が福島で、親戚の住んでいる最寄りの須賀川駅まで年に3回ほど行っていました。
最初の頃は急行列車を利用していましたが、私が小学3年頃から乗り物酔いをするようになってしまったため、普通列車を利用するようになりました。赤羽から121列車で6時間を超える旅です。これがまた遅いんです。機関車の付け替え、特急・急行にバンバン抜かれるなど、なかなか進みません。そんなのんびり旅で、26分間も停車する黒磯で、遅い朝食を購入するのが定番になっていました。そこで出会ったのが「九尾すし」なのです。
一度は姿を消した「九尾すし」が復刻したことで、当時を懐かしむ方からいくつも記事が上がっているようです。
昭和40年代の頃ですから、駅弁の写真を撮ったことなどありませんが、検索すると結構な量の画像を見ることができます。
しかし、残念ながら、私が良く食べていた「九尾すし」とはちょっと違いますね。
私が食べていた時代の九尾すしには、かっぱ巻きは入っていませんでした。海苔巻きは入っていなかったように記憶しています。
メインは、スモークサーモン、チャーシュー、プロセスチーズといった、おおよそ寿司ネタとは思えない面々で、これのインパクトが凄いんですよね。
お稲荷さんが四方にあり、間に酢飯がぎっしりと入っていて、ここに具材が載っている。
極めつけは、メインの具材の間に、紅ショウガやグリンピースといった、
「それって寿司ネタじゃねーだろっ!」とツッコミたくなるようなものまで載っていたのです。
そんな思い出を熱く語っていたら、
「全然うまそーじゃねぇなぁ〜」
で終わったしまいました。
復刻版はかなり進化してしまったようで、私が食したものとかなりイメージが違って残念です。昭和40年代の完全復刻版をもう一度食べてみたいものです。
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