プレモダン、モダン、ポストモダン。
モダンが「近代」で、前近代、近代、後近代 ( = 現代)。
日本では、前近代が江戸時代まで、近代が明治維新から太平洋戦争終了まで、現代がそれ以降。
合理性と個人を尊重するようになったのが近代。
親の職業を継いだり、家存続のための結婚であったり。
戦国武将が婚姻関係を結んだり、長男が亡くなると次男の嫁になったり、
ミツカンが会社存続のための婿選びをしたり。。
土地との結びつきが強く、生地から離れて生活する場所は無い。
氏子、氏神の世界。
人の移動がなく、祭などで人々の結びつきが強い時代。
本家、分家など 1つの集落がすべて同じ姓のことも。
近代に入ると、工員、坑夫、行員、教師、官僚など給料取りの制度が始まり、
職業の選択が可能となり、生地を離れるようになり、人々は都会へと移動を始める。
家制度の呪縛から解き放たれて、職業選択や結婚相手の選択や住む場所の選択が可能となる。
自分に合った職業や結婚相手を、個人の意思を尊重して合理的に選ぶことのできる時代。
個人を尊重する方向に時代は進み、
ボーヴォワールが「第二の性」で人は女に生まれない、女になるのだ、と述べているように、
男女の役割からの解放へと進む。
呪縛からの解放は現代に入るとさらに進み、
もって生まれた性からの解放へと進んだよう。
すなわちLGBT と呼ばれる人々の表舞台への出現だ。
人は男に生まれない、男になるのだ、とも言える。
家庭を持って家族を養わないといけないと言う役割を子供の頃から刷り込まれていたような気がする。
ボーボワールはいい点を突いている。
生まれてから、女になるのだ、男になるのだ。女にならない人や男にならない人の出現を予言していたとも言える。
歌舞伎や狂言、舞踊も世襲制であるが、みんな生まれてから役者になっている。

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