「茨城交通 初代キハ11:キハ111・キハ112・キハ113」
公営鉄道(地下鉄・路面など)
茨城交通 初代キハ11:キハ111・キハ112・キハ113
ローカルシリーズの中ですっかりアーカイブするのを失念してたものがありましたので、唐突ですが、今回改めて整理いたします。
現在はひたちなか海浜鉄道湊線となっていますが、平成20年3月31日までは茨城交通が経営していました。
今では殆どが新しい車両に置き換えが行われましたが、茨城交通晩年までは昭和30年代製造の国鉄や私鉄から払い下げを受けた車両ばかりが走っていました。
昔は国鉄の路線や列車の写真を撮るのが精一杯で、地方のローカル私鉄までは手が回らず、訪れる機会もなかったのですが、国鉄時代に殆ど撮ることができなかったキハ10系が茨城交通に残っており、また、これらの車両が置換えになるということで、初めて同線を訪れました。

平成7年11月25日 キハ112+キハ113

平成7年11月25日 キハ113+キハ112
茨城交通では、国鉄での役目を終えたキハ11型を3両購入しており、これもまた老朽化で引退することになったようです。
後継車の導入は1両ずつ徐々に行われることになり、最初の廃車予定となったのがキハ113でした。その引退に合わせ登場時の青塗装に復元されたため、どうしても実車を見ておきたくなり、同線を訪れたものです。
さようなら運転となったために日中は増結の2両運用となり、茨城交通塗装のキハ112とのペアで走りました。
キハ113は、塗装変更後わずかで廃車になってしまいます。

平成8年5月3日 キハ112+キハ3710
キハ113がさようなら運転から直ぐに引退となり、キハ112が国鉄気動車の標準塗装となって走り出します。まさに自分がリアルに見てきた姿だけに心が躍り、翌年もまた同線を訪れました。
この時は導入されたばかりの3710形との2連となりました。
キハ112はその後も長く使用され、引退後にJR東日本が譲受し、大宮の鉄道博物館で復元の上保存されているのはご承知のとおりです。

平成8年5月3日 キハ111+キハ223
もう1両残っていたキハ111は、キハ113の後を継いで登場時の塗装が復元されました。この2両は同時期に存在したため、日によってはキハ11形2両で運用されたこともあったようです。
キハ111は、廃車後に映画ロケに使用され、その際に解体されてしまったそうです。

平成21年8月22日 キハ113→キハ48036
廃車になったキハ113は、なんとJR東海が譲受し、佐久間レールパークにて登場時の塗装のまま保存されることになりました。
佐久間レールパーク閉館の際に解体の危機もありましたが、再整備の上リニア・鉄道館に収蔵されることになりました。
さすがにこの年代の気動車は既に限界を超えており、現役で動かすのは酷ですが、古き良き時代の姿のまま保存されていることをうれしく思います。


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