国鉄 交直流型電気機関車:EF8113〜16
田端機関区のEF81シリーズです。
直流区間が短い常磐線は、交直流機関車が必須の路線となっており、水戸以遠の交流区間対応は別としても、首都圏側ではED46(←ED92)に始まった交直流機がEF80の誕生へと発展していきます。
その後、日本海縦貫線対応とした3電源のEF81へと製造が移行され、首都圏にも少数ながら配置されています。
この際、田端機関区では82〜94号機が初めての配置となっており、いわゆる若番車というのを見ることはできませんでした。
昭和59年2月、貨物輸送を大幅に見直した大改正を実施。客車列車の衰退も相まって、機関車の生死にも大打撃を与えました。
常磐線では老朽化が著しくなってきたEF80の後継機としてEF81が各地から転属してくるようになり、EF80の廃車が進む都度、比較的に若い番号のEF81が見られるようになりました。

昭和60年 与野駅にて EF8113牽引 20系客車
快速「エキスポライナー」
貨物運用が大幅に削減されましたが、つくば万博が開催されたために臨時・団体客車列車多く設定されたため、EF80の残党と共に「エキスポライナー」の牽引にあたりました。

昭和63年12月24日 高崎線にて EF8113牽引 貨物列車
高崎線を行く一般貨物列車を牽く13号機で、既にJRに移行しています。
国鉄時代には高崎線へ運用されるEF80やEF81の運用はなかったと思われますが、JR化で柔軟な運用で対応するようになったようです。

昭和60年9月5日 万博中央〜牛久間にて EF8114牽引 貨物列車
万博輸送の列車写真を撮りに行ったときに偶然撮影したものですが、この時に初めて若番車が関東へ来たと知ったように記憶しています。

平成元年3月12日 大甕〜勝田間にて EF8116牽引 貨物列車
平成になってから撮ったもので、大合理化は受けていますが、まだ一般貨物が走っていたんですね。
15号機もおそらく配置になっていたのではないかと思いますが、写真が見当たりませんでした。
これらの若番車たちも、寝台特急「ゆうづる」を牽いていた筈だと思います。初期車特有の正面にフィルターの付いた顔、関東ではこれらの車両が転属してくるまでは見ることが出来ませんでした。
それでも当時は「まだまだこれからの車両」と言うことで着目していなかったのですが、いつの間にやら姿を消してしまいました。


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