表題のとおり、いよいよと言いますか、来る時が来てしまいました。
東北を起点とする唯一の夜行列車の生き残りとなっていた
寝台特急「あけぼの」が廃止されるという一報が入ってきました。
子供の頃から走っていた由緒ある列車が廃止されるというのは、時代の流れとは言え本当に寂しいものです。
昨年の3月には「日本海」の写真を撮るため、猛吹雪の中で決行した撮影。
この回の撮影の帰りには実際に乗車し、青森駅からの車内を見て「廃止になってもしかたない」と覚悟したものですが、その実、秋田を過ぎると個室は満席となっており、予想を遥かに上回る乗車率にその考えを早速撤回したものでした。
昭和50年代の上野駅は鉄道好きのワンダーランド。
通勤時間前のラストはこの並びでフィナーレを飾りました。
流美な車体をわざわざ無骨なスタイルにしてしまったカニ22。この車両が大好きで、「あけぼの」を見るのが好きでした。
平成初期までは奥羽本線を経由する定番特急でしたが、山形新幹線の延伸の都度にその経路や牽引機はめまぐるしく変化し、最終的にはまったく想定されない羽越本線経由で他の特急列車のスジを乗っ取ってまで存続しました。
これも津軽・秋田地方の方々の夢を運び続けてきた功績によるものでしょう。
東北本線の特急牽引機と言えばEF65PF。子供の頃は見慣れない500番代よりも1000番代の方が好きでした。
臨時列車で残る可能性もあるようですが、車両がないことには・・・。
残された時間は4か月強。
私は静かに見送ることにします。
にほんブログ村

0