「785系:「スーパーホワイトアロー」(登場当初)」
国鉄・JR特急列車
785系:「スーパーホワイトアロー」(登場当初)
昭和50年7月18日ダイヤ改正において、道内初の
電車特急「いしかり」が485系1500番代を使用して運転が開始されました。
「いしかり」の運転区間は札幌〜旭川間となっていましたが、昭和55年10月1日、千歳線・室蘭本線の白石〜室蘭間の電化開業に合わせ、旭川〜室蘭間を直通する
特急「ライラック」へと発展していきます。その際、先行して誕生していた北海道の専用形式である781系900番代と量産車に形式も変更され、485系1500番代は北海道から撤退しています。
昭和61年11月1日改正では、更なる利便性向上のために増便が実施され、速達タイプ特急列車が誕生します。この列車に付いた愛称が「ホワイトアロー」でした。なお、781系はすべてが6両編成で誕生しましたが、本数増に対応するため4両編成化され、不足する先頭車は中間車の先頭化改造により賄われました。
そして、平成2年9月1日ダイヤ改正において、更にスピードアップを実現するために785系が導入され、愛称を「スーパーホワイトアロー」としてデビューすることになりました。

平成2年9月8日 豊幌〜上幌向間にて 785系「スーパーホワイトアロー」
自分のクルマで渡道した際に撮影したもの。目的はED76500番代牽引の客車列車でしたが、合間に撮影することができたものです。
運転開始当初は4両の基本編成と2両増結編成があり、4両又は6両編成で運転されていました。写真は4+2両の6両編成となっています。また、登場当初は着雪防止のための導風器が設置されておらず、非常にすっきりした表情です。
その後、Uシート500番代の追加製造、新千歳空港へ直通運転などの変遷をたどりますが、平成19年10月1日に改正において789系「スーパーカムイ」へと移行し、781系「ホワイトアロー」及び785系「スーパーホワイトアロー」とも消滅することになりました。


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