名鉄キハ8000系:特急「北アルプス」
古くから国鉄乗り入れを行っていた名古屋鉄道ですが、優等列車の乗り入れとしては、昭和40年8月に運転を開始した準急「たかやま」が起源となります。
翌41年には制度改正により急行列車となり、昭和45年に運転区間を延長し、その際に急行「北アルプス」に名称が変更されています。
これは、運転区間が飛騨古川へ、さらに季節で富山地方鉄道の宇奈月温泉まで延長されるようになったことが趣旨と考えられます。
車両は準急当初から名鉄のキハ8000系が使用されており、国鉄急行色に準じた塗装となっていました。
昭和51年10月の国鉄改正から、急行「北アルプス」が特急列車に格上げされ、晴れて特急「北アルプス」の誕生となります。
ただし、もともとグレードの高い車内設備を持っていましたので、車両は新製されず、キハ8000系をキハ82に酷似した配色に塗り替えて使用されました。

平成3年2月11日 高山本線 下油井〜白川口間にて
この写真の撮影直後である平成3年3月16日、JRのキハ82のキハ85系化に伴う名鉄の新性能車が投入されることになりました。その一方を聞き、七尾線でのSL撮影の後、わざわざ時間を掛けて高山線経由で帰ってきました。
その後もキハ8500系化された特急「北アルプス」は走り続けましたが、僅か10年後の平成13年10月の改正を以って廃止されてしまいました。
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