ライブの迫力について文章にするのは難しい。
「躍動感を感じた。」の一言で済んでしまう。
生の躍動感、あるいは私にとっては老いの躍動感と言ってもいいかもしれない(笑)。
仕事とか家族とか自分を縛るものから解き放たれたような躍動感。
一個の生命体としての躍動感。
ジャズストリートは12ヶ所のパブで生演奏している。プログラムを見ながら、そこを適当に渡り歩くシステムだ。1か所のパブで、1時間ごとに4グループが演奏する。全部で48グループ。当たり前であるが、すべて聞くことはできない。
4ヶ所訪問し、3組の知人にあった。
1人は前々日にピーパラダイスのライブで同席したK さん。彼女自身がジャズを歌った。上手い。
1組はジャズが大好きなO夫妻。私が誘った。
もう1人はイブ。スキンヘッドの男性。遠くから似ているなと思いつつ、髭を生やしているので違うかなと迷いつつ、近寄ると、向こうが反応してくれた。3年ぶりの再会。水泳仲間(?)というのかな、あるいはジムトレーニング仲間。カナダからやってきて、日本で事業を起こしている。
Goto's barのオーナーはかなりジャズにはまっていると見た。写真でドラムを叩いている人である。60過ぎていると思う。何でもござれと、本当に楽しそうに演奏していた。そして2回目の演奏にも参加。若手の演奏に喜んでお手伝い、みたいな雰囲気。趣味と実益を兼ねている? 素晴らしい人生だ。
ジャズのグループメンバーはくっついたり離れたりを繰り返している。おそらく本場のニューオーリンズでも同じことを繰り返しているのであろうが…。
大所帯が分解しても、最低限ジャズ演奏に必要なインストゥルメントはピアノ、ドラム、ベースかな。これにギターが入ったりする。ただ私はこれにバイオリンが入ると格がひとつ上がったような印象を持つ。
写真の女性は踊るように、跳ねるようにバイオリンを弾いていた。もともとクラシックをやっているそうだ。ジャズをやってクラシックに影響がないのかなと、いらぬ心配をした。横でドラムを叩いているのが19歳の女性。上手く叩くので、なんともびっくりした。
最後のグループはトランペットとサックスが加わった。
随分、雰囲気が違う。管楽器が入ることで、表現が豊かになったような印象。気に入った。
イブが言うには、あのトランペットは上手い。
1時間ごとにチェンジするので、片付けるのも大変。ベースはでかいので持ち運びが大変だろうなと思う。タクシーにも載らないんじゃないのかな。ドラムもかなりかさばる。その点、バイオリンや管楽器は簡単かもしれない(笑)。ピアノは手ぶら、いや楽譜だけ(笑)。
楽しめた4時間でした。夏が楽しみ。

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