ぽつんと一軒家の人々は流行を追わない人々と捉えることもできる。
隣の芝生は青く見えると言うが、人が持っているものはとかくよく見える。
車を買い換えるとき、周りの知人が載っていたり、街角で見かけたり、テレビコマーシャルから入ってくる映像に左右されることも多い。
人口密度の高い日本では、隣の家まで1キロメートルなどと言う事はなく、隣家から漂ってくる匂いで隣の今晩の食事はカレーだと言うこともわかるような接近した居住環境だ。
ぽつんと一軒孤立していると、ガラパゴス諸島のように独自の文化が育つようである。
流行を追っている我々にはそれがとても新鮮に映るし、逆に我々が流行を追っていると言う事実を突きつけられることになる。

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